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自己啓発

もう、不満は言わない【実践編】 ウィル・ボウエン著

投稿日:2020年7月7日 更新日:

目次
1.この本の内容
2.どんな人に向いているか?
3.本の目次
4.僕の心に刺さった内容
5.最後に

以前読んだ、「もう、不満は言わない」の【実践編】を読みました。
良い意味で期待を裏切られた内容でした。

もう、不満は言わない」を読んでブレスレットの挑戦をしていただき、しばらくしてからこの「もう、不満は言わない【実践編】」を読んで欲しいです。

1.この本の内容

「紫のブレスレットが人生を変える」
この本の内容を実践することで、全ての人の人生が好転します。そんな素晴らしいインパクトのある本です。
3年前にこのブレスレットの挑戦の話をPodcastで聞いてから、本を読んで自分でも実践してみました。
この挑戦以前の自分と今の自分を比較すると、明確に成長していると自分で感じます。家族や同僚はどう思っているのか分かりませんが…

著者のウィル・ボウエンさんはアメリカの牧師で、信者の皆さんに「もう不満を言わない」という考え方を提案し、挑戦を始めた人です。
「このアイデアはとても単純なもので、紫色のブレスレット(ほかの物でもかまいません)をどちらかの手首にはめます。自分が不平不満を口にしたと気づいたら、反対の手にはめ替えます。不平不満を言うたびに、ブレスレットは反対の手に移ります。これを繰り返すうちに、自分のネガティブ思考に気づくようになり、やがて不平不満が減っていきます。目標は、二十一日間不平不満を言わずに過ごすことです。」

著者の1冊目の著書「もう不満は言わない」では、取り組みの経緯や周りの反応などが書かれていました。
本書「もう不満は言わない【実践編】」では、「不満はストレス解消に必要では?」といったよくある質問に対して著者が明確に答えています。
多くの人がストレス発散と称して口にする不平不満についての悪影響を上手く説明してくれています。

2.どんな人に向いているか?

自分を変えたい、成長したいと思っているならば、この挑戦こそ素晴らしいきっかけになると確信しています。

この本に書いてあることを実践することで自分に向き合いざるを得なくなります。この挑戦で僕は物事を肯定的に捉えられるようになり、人生のベクトルが良いほうに向かいだしたと思っています。

取り組みも簡単ですので、是非とも一読して挑戦していただきたいと思います。

先ずは、一冊目の著書「もう不満は言わない」

から読んで頂き、挑戦してみた後に「もう不満は言わない 実践編」を読んで頂くと理解が深まると思います。
是非とも挑戦する仲間が増えることを願っています。

3.本の目次

プロローグ
第1章 人間関係は何を語るかで決まる
第2章 人間関係をよくする方法
第3章 不満を言わずに自分のニーズを満たす
第4章 なぜ人は不平不満を言うのか?
第5章 不平不満はストレスの発散になるのか?
第6章 自分自身としっかり向き合う
第7章 自分に問題があるから不満を言う
エピローグ

4.僕の心に刺さった内容

※沢山あるので長いです。

p11 「おもしろいものだ、習慣とは。それをもっていることを、本人が知らないのだから」
 まさにそのとおりです。ことに「不平不満を言う習慣」は、本人は気がついていないことが多いのです。

p12 私がすすめたこのアイデアは、とても単純なものです。紫色のブレスレット(ほかの物でもかまいません)をどちらかの手首にはめます。自分が不平不満を口にしたと気づいたら、反対の手にはめ替えます。不平不満を言うたびに、ブレスレットは反対の手に移ります。これを繰り返すうちに、自分のネガティブ思考に気づくようになり、やがて不平不満が減っていきます。目標は、二十一日間不平不満を言わずに過ごすことです。

p15 「あらゆる不平不満は、みな人間関係に基づく」ということです。考えてみれば当たり前のことですが、今まで気がつきませんでした。

p18 人間関係なしに、私たちが欲するものは何一つ手に入らないのです。夢をかなえるためには、ほかの人々とうまくやっていくことを学ばなければなりません。

p29 彼の答えはこうでした。「相手を変える方法はただ一つ。自分の相手に対する見方を変えることですよ」

p29 人間関係というのは、人間同士の単なる表面上のやりとりのことではありません。もっとずっと深くて複雑なものです。相手は、こちらが心の中で相手に関して語っていることを感じ取って、それに応じた態度をとります。それが潜在意識の中で瞬間的に起こるのです。私たちは誰でもこういうことを絶えずやっているわけです。

p32 「不満を言わない人間関係」をつくるためには、人との関係は、相手のことを自分にどう語るかによって生じるものだということを理解することが大事です。この「語り」は常に無意識のうちに行われています。ただその事実に気づくことによって初めて、相手に関する複雑で厄介な思い込みを解きほぐすことができるのです。
『ハムレット』の中で、シェークスピアはこう書いています。「いいものと悪いものがあるわけではない。ただそう考えるからそうなるのだ」

p37 この女性が理解していないことは、夫の態度は、彼女の態度に対するリアクションなのだということです。そして彼女の夫に対する態度は、夫のことをどのように心で語っているかの表れなのです。

p45 自分の人間関係を本気で変えたいと思っているのなら、まず自分自身がすべての人間関係の主要なファクターであることを受け入れなければなりません。どの人間関係も、自分が頭の中で語るストーリーの反映だからです。そしてそれらのストーリーは変更可能です。

p55 男は女がいつまでも変わらないと思って結婚する。女は男を変えられると思って結婚する。しかしどちらも間違っている。

p55 自分自身もまわりの人も常に変化しつづけます。人が同じところにずっと止まっていることはありません。ですから、互いの変化を喜んで受け入れるなら、その関係は深まります。

p65 ふたりの間に起きた何かが、いつまでもあなたの心に怒りやいら立ちを感じさせる場合、それを解消できるのはあなただけです。それが「許すこと」の本質です。許すとは、「憎しみを解き放つ」ことで、憎しみをもつ人の心の中で起きるプロセスだからです。起きた出来事に関して生じた心の中のエネルギーを、外に逃がすのです。許す相手に何か言う必要もありません。自分の心の中にずっと架けてきたイメージを、壁から下ろすだけです。
許しに向けて踏み出す最初の一歩は、この不幸な出来事の結果、何かいいことはなかっただろうかと、自分に問いかけることです。

p66 心の中に憎しみを抱いている人は、そのネガティブなエネルギーは自分に戻ってきます。汚いブーメランを投げるようなもので、それは飛んでいるうちにさらに汚れを集めて戻ってきます。憎しみを捨てられないために傷つくのは自分です。相手ではありません。

p71 ベストセラー作家、ラワナ・ブラックウェルはこう書いています。「許すということは利己的な行為と言ってもいいくらいだ。それは許す側の人間に計り知れない恩恵をもたらすから」

p76 コミュニケーションが上手な人は「私はあのとき腹が立った」と言います。そのときの感情を自分自身のものとすることで、コミュニケーションのドアを開いているのです。下手な人は「あなたが私を怒らせた」と言います。これでコミュニケーションのドアはぴしゃりと閉まってしまいます。「あなたが」といわれた人は、攻撃されたと感じるからです。

p88 ローウェル・クロコフ、ジョン・ゴッドマン、アナップ・ロイは1988年に行った研究で、「結婚生活をより幸せなものにするためには、ポジティブな影響を増やすよりも、ネガティブな影響を減らすほうがより効果的である」と結論づけています。つまり、いいことをする回数を増やすよりも、相手を批判する回数を減らしたほうが、夫婦関係はよくなる。だから、花を贈るよりも、思いやりのない言葉を言わないことのほうが有効だということです。

p90 私自身は、不平不満をこんなふうに定義します。「解決よりも問題そのものに注目した、負のエネルギーをもった発言」

p91 不満を言っている人は、その状況が「自分を侮辱したり困らせたりするために起きている」と信じていて、その思いをこのネガティブなエネルギーが伝えるのです。つまり「なんだってあなたは(あるいは天は、天気は、神様は)私をこんな目にあわせるの!」という気持が隠れているわけです。

p93 「あなたはいつだってこうなんだから!」と不平不満をぶつけても、その行為は引き続き行われる可能性が高いですが、「こうしてくれたら、うれしいのだけど」と言えば、問題が解決する率が高いわけです。

p101 不平不満を言うということは、相手に自分が「欲していないこと」を言っているにすぎません。それを言いながら、相手にその反対のことに注目させるというのはほとんど不可能です。ですから「君はいつだってこれこれだ」ではなく、「こうしてほしい」と言いましょう。このほうがずっと、双方にとってストレスも少なく、こちらが望んでいることも手に入りやすくなります。

p110 メアリー・ケイ化粧品会社の創業者、メアリー・ケイ・アッシュはこう言いました。「セックスよりもお金よりも人が欲しがるものが二つあるわ。認められることとほめられることよ」

p111 愚痴のネタには限りがありません。そうやって相手の関心を引こうとするわけです。愚痴の内容が何であれ「ほら、私に注目して」と言っているにすぎません。

p115 私の教会でも、たくさんの人がさまざまな文句を言いにやってきます。そこでは私は、「その問題に気づいたことはよかったですね。それであなたは、問題解決のためにどうするつもりですか?」と尋ねるようにしました。そうするとたいがいの人は、ヘッドライトに照らし出されたシカみたいな表情になります。

p120 ウィリアム・アーサー・ワードはこんなふうに書いています。
・悲観主義者は、風向きに不満を言う
・楽観主義者は、そのうち風向きが変わると期待する
・現実主義者は、帆の向きを調整する

p122 逆に、自分が人にケチをつけているのに気がついたら、自分を少しでもよく見せたいという気持があるのではと考えましょう。

p136 「不完全な者だけが不完全なものに不満を言う。人は完全に近づくにつれて他人の欠点に寛容になり何も言わなくなる」
 ーフランソワ・フェヌロン(フランス・思想家)

p146 怒りというのは、負のエネルギーです。それは人にぶつけたからといって、こちらの元からなくなるものではありません。相手を怒らせ、それによってこちらはますますイヤな思いをします。不平不満によって怒りを吐き出しても、怒りはけっして減りません。逆にますます増えるばかりです。

p148 誰もが怒りの感情をもちますし、それを表すのは健全なことです。しかしそれを誰か他の人に向けるというのは、健全でも効果的でもありません。

p149 愚痴で発散させようとするとき、私たちは自分が被害者であることを、誰かに認めてほしいのです。だから、いちばん同情してくれそうな人のところに、愚痴をもっていきます。

p152 怒りをしょっちゅう発散させていると、問題を解決するどころか、脳の中にある何かが刺激されて、人との衝突をますます求めるようになるということです。私たちは攻撃性によって「ハイ」になり、これが中毒になる可能性があるのです。

p164 何かが起きて、悲しいと感じたときは、その悲しみを認めてください。何かが起きて怒りを感じたときは、その怒りを打ち明けてください。怖いときは怖いと言っていいのです。自分の感情を名づけて受け入れることによって、それらは影から光の中に出てきます。そうすることによって和らげられます。

p167 状況を理解するうえでもう一つ大事なことは、問題となっている相手の行動の背後には善良な意図があったと信じることです。これは大変難しいのですが、関係を改善するうえでは、不可欠です。

p170 理想的な人間関係がつくられるような行動をとっていれば、あなたはそれにふさわしい人になっていきます。それによって人間関係の力学やあり方も変わってきます。

p175 私たちは、楽しみを味わうために、そして成長するために生きているのです。私たちは楽しむために生きています。人生は五感を刺激するすばらしい経験で満ちています。

p177 人間的な成長の実験室が人間関係です。自分の中で解決されていない問題があると、それが人間関係の中に呼び出されてきます。それらを乗り越える弾みと機会を人間関係が与えてくれるのです。

p185 真っ先に直す必要があるのは、自分との関係です。自分をめぐるたくさんの人間関係にすべてかかわっているのは自分一人だからです。自分との関係が満ち足りたものになると、他者との関係は劇的に改善されます。

p212 「他人に関していら立ちを覚えることはすべて、自分自身の理解につながる」   カール・ユング(スイス・心理学者)

p215 相手の性格の中に自分が嫌いな特徴が見えてしまうのは、それが自分自身の解決されていない問題点だということを、潜在意識が教えるからです。またその問題点は、自分で明らかに認識していなくても、他人からは見えています。

p238 人間関係も同じです。関係は常に動いていて、発展しているからこそ、思った方向に向けることができます。過去にどれだけ道をそれたかは、忘れましょう。自分で道を選べることができると自覚していなかったために、それたのです。手綱をちゃんと持っていなかったからです。

p241 居心地の悪さは、人間関係そのものの欠陥を示しているのではありません。人間関係が一歩先に進んで成長するときだと教えてくれているのです。

5.最後に

僕のまわりでも、このブレスレットの挑戦をする仲間が増えることを願っています。

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