「日常英会話を話せるようになりたい」
そう思っている人は私だけではないと思います。
英語は仕事では必要がないけれど、教養や趣味として英会話を学びたい人は多いと思います。
今まで何度か挑戦してきたけど使えない人が、どういう学習をしたらできるようになるのか?
そんな英語学習法の順序を教えてくれるのがこの本「Cozy著 海外ドラマはたった350の単語でできている」です。
この本は、英語でしゃべりたい、日常英会話をしたいという英語学習の初心者が自分にあう英語学習法を見つける手がかりをくれる内容です。
この記事を書いてる私は?
私は今まで独学で、単語耳Lv.1・単語耳Lv.2を使って発音を学び、NHKラジオ「英会話タイムトライアル」を2年やり、英会話なるほどフレーズ100を1年ほど勉強してきました。
片道45分の自動車通勤で、CDを流してシャドウイングしてきました。
それで、多少は英語が聞き取れるようになったと思っていますが、TVニュースの英語や映画の音声はほとんど聞きとることができません。
英語学習に関しては、発音以外には大学生の頃から何の進歩もしていないのです。
そんな私がこの本の大切だと思う部分を取り上げて紹介します。
✔目次
本の内容
初心者が日常英会話に必要な単語は350語
英会話に必要なスピーキング力
リスニング力=語彙・文法力×瞬間理解力×音を聞きとる力
本の目次
私のアクションプラン
本の内容
初心者が日常会話に必要な単語は350語
著者は、世界中で大ヒットしたアメリカドラマ『SEX and the CITY(以降SATC)』に出てくる英単語数を調べます。
『SATC』1~6シーズン合計2,700分に出てくる英単語数は12,088個あるそうです。
ちなみに、私たち日本人が学ぶ単語数と比較すると、
中学校 1,200~1,500
大学受験 3,000
難関大学 5,000~7,000
TOEIC 860点 約10,000
ところが、『SATC』に10回以上登場する単語は1,896個で、全セリフ中の割合は92%もあります。
さらに分析すると、
10回以上 1,896個 92%
100回以上 335個 77%
1,000回以上 49個 50%
※文字ではピンとこないと思いますが、著書では色分けされたグラフで分かりやすく説明されています。
著者は分析のしながらこう考えます。
そして、
という結論にたどりつきます。
これ、いわれるとおりですよね。
洋楽の歌詞が分からなくてネットで調べてみると、実は全て見たことのある単語ばかりということがよくあります。
なのに聞き取れない?
だったら、その基本語から攻略した方がいいですよね。
昔、「中学英語で日常会話は十分できるよ」と聞いたことがありましたが、この本の分析をみて納得できました。
英会話に必要なスピーキング力をつける
著者が英会話に必要なスピーキング力のフロアマップを説明しています。
やさしい単語で短いセリフを瞬時に作ることができる
スピーキングレベル2 リアリティ
質問にやさしい単語を使って瞬時に答えられる
スピーキングレベル3 心の動き
心の動きを複文で言うことができる
スピーキングレベル4 思いやり
○○○○のフレーズを言う事ができる
レベル3で「心の動きを複文で言うことができる」とあり、これ、なるほどと思いました。
例えば、
I can’t believe (that) you don’t know it.
この文は、I can’t believe と you don’t know it という2つの文が合体して1つの文になっています。
これは、あなたが知らないという事実に対して、私はどう捉えているのかを伝えています。
つまり、私の心の動きを「主観+事実」で話しています。
「私がどう感じ、どう思うか」のやりとりが日常会話の本質だと著者は言います。
著者は「主観+事実」を「自分フィルター英作文」と名づけていて、
・自分フィルター
・感情フィルター
・認識フィルター
・意見フィルター
を使った会話文を作ることを勧めています。
これを使えば、日本人は自分の意見を言わないとよく言われがちな批判は減りそうな気がします。
また、レベル4のフレーズ暗記には、私はスティーブ・ソレイシィ著英会話なるほどフレーズ100 がお薦めです。
ネイティヴが子供のころに身につけるフレーズが100あり、引出しが増えると思います。
リスニング力=語彙・文法力×瞬間理解力×音を聞きとる力
これは著者の仮説ですが、まったくその通りだと納得しました。
語彙・文法力は、中学高校で英語を学んだ多くの日本人にとってはある程度あると思います。
洋楽の歌詞など、聞き取れないけど読めば分かるという人は多いと思います。
瞬間理解力は難しいです。私たちは学校で英文を後ろから前に戻って日本語に置き換えるというトレーニングをしてきました。
そのため、英語で話される内容を前から順番に瞬時に理解する力がありません。
音を聞きとる力は全くないです。少なくとも私にはありませんでした。
発音をキチンと習ったことがなく、アルファベットを見て正しい発音をすることができません。
カタカナ英語で脳内にある音を、正しい英語の発音に入れ替えないと聞き取ることはできないと思います。
私は音を聞きとる力をつけるために、松澤喜好著 単語耳Lv.1、単語耳 Lv.2を活用していました。
単語耳LV.1は最頻出単語1,000語、単語耳LV.2は次の2,000語を扱っています。
この2冊で最頻出単語3,000語をカバーしていて、中学・高校と今まで習ってきた単語のカタカナ発音を正しい発音に矯正できたと思います。
著書ではさらに具体的な英語学習方法を紹介しています。
細かな学習法については、本書で確認して下さい。
また、この本はとても見やすく読みやすいです。
横書きで、表やイラストが多くアンダーラインが引いてありカラフルなので、内容がスッと頭に入ってきます。
本の目次
はじめに
Chapter 1 本当に必要な英単語は350個!?
Chapter 1.5 品詞別!『SATC』頻出単語
Chapter 2 正しい英会話学習法 目指すべきゴールとは?
Chapter 3 短期間でスピーキング力をレベルアップ!
Chapter 4 100%リスニングを身につける方法
特別付録 練習問題
おわりに
私のアクションプラン
私は耳(リスニング)から鍛えていこうと思っています。
理由として、リスニングには時間がかかるようですが、聞き取れるようになればイヤホンを耳につっこんでいるだけで情報収集を兼ねて英語学習ができるような気がします。
聞き取りができれば、映画を字幕無しで楽しめたり、英語ニュースが理解できたりしそうではないですか?
そのための教材として考えているのが、今やっている VOA learning English です。
VOA Learning English には初級・中級・上級とありますが、その初級 Beginning Level にある動画で学ぼうとしています。
この動画でシャドーイングをして、リスニング力と発音の口の動きを身につけようと考えています。
そのあとは、以前購入したスティーブ・ソレイシィの英語瞬発力の本英会話なるほどフレーズ100と【CD・音声DL付】ネイティブなら日本のきちんとした表現をこう言う 英会話きちんとフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ)で瞬発力を鍛えようとおもいます。
Cozy著 海外ドラマはたった350の単語でできている
[…] 音声のディクテーションをして鍛えるのがいいかと考えています。 【書評】Cozy著 海外ドラマはたった350の単語からできている とにかく、あとは慣れるしかないですよね。 […]