目次
1.この本の内容
2.どんな人に向いているのか?
3.本の目次
4.僕の心に刺さった内容
5.最後に
1.この本の内容
この本では、セルフイメージを書き換えて、自己肯定感を上げるための知識とトレーニングについて書かれています。
自分の中の自己否定の気持や劣等感を克服する手助けになる良書だと思います。
そして、オンリーワンの存在である自分の人生を前向きに生きていこうと思わせてくれる内容だと思います。
この本の原著は1960年と古いのですが、内容はセルフイメージを扱った本の元になるものです。
2.どんな人に向いているのか?
自分は何でダメなのか?
なんで上手く行かないのだろうか?
なんで失敗ばかりするのだろうか?
そんな風に、自分はダメだと思っている人
自己卑下してしまう人、
世の中は上手く行かないものだと思っている人、
自分には運がないと思っている人、
何を変えれば上手く行くのか? と思っている人。
そんな人の自己肯定感を上げるための一助になる本です。
3.本の目次
序章 人間は本来、成功するようにできている
第1章 人生を決定づける自己イメージ
第2章 人間だけが持つ「成功本能」
第3章 明確なイメージが行動への原動力となる
第4章 イマジネーションで明らかになる「本当のあなた」
第5章 ナガティブな思い込みや行動が失敗を生む
第6章 どんな問題でも解決してくれる「自動成功メカニズム」
第7章 いくつもの逆境を乗り越え幸せになる方法
第8章 「成功型」人格を手に入れる最も効果的な手段
第9章 「自動失敗メカニズム」の作動を告げる危険信号
第10章 健全な自尊心があなたを守る
第11章 創造的な自己を発揮することを恐れない
第12章 自分自身に備わる力で不安を克服する
第13章 プレッシャーに負けない強い人間になる
第14章 勝利の感覚だけを常に抱きつづける
第15章 「サイコ=サイバネティクス」で幸せを手に入れる
4.僕の心に刺さった内容
p31 つまり、自己イメージというのは、達成できることやできないこと、難しいことや簡単なこと、さらには自分に対する他人の反応までも、コントロールしてしまう。
細かく言うと、自己イメージによって常にあなたの行動や感情、態度、さらには技能さえもが支配されると言うことだ。要するにあなたは、自分でこうだと思っているタイプの人間になりきってしまう。
p63 ノーバート・ウィナー博士はこう言っている。「科学者が問題に取り組むとき、その問題に答えがあると思った瞬間に態度ががらりと変わる。その時点で、答えに至る道のりの50パーセントぐらいは通過してしまっているのだ」
p102 私たちが劣等感を抱き、挫折するのは、実力や知識が実際に劣っているという認識からではない。劣っていると感じるためなのだ。劣っていると感じてしまう理由は、ただ一つ――自らの基準ではなく、誰かほかの人の基準に照らして自分を判断しているからである。
p104 あなたの目標は、あくまでも自分のユニークな人格と成果を生み出すことなのだ。
p112 私たちがミスを犯し、失敗し、ときには恥をかくことも、学習に必要なステップとなっている。とはいえ、目的のための手段になるという意味であって、それ自体が目的なのではない。用が済んだら、さっさと忘れてしまうこと。
p121 ほとんどの人は、ネガティブな言葉を毎日かけられている。だが、意識がきちんと働いてさえいれば、そんな言葉を鵜呑みにすることはない。「そうとも限らないぞ」が素晴らしいモットーになるのだ。
p172 人はなぜ、星や月、海の広さ、花や夕日の美しさには感動するのに、一方で自分を卑下するのか。どれも同じ創造主がつくったものではないか。なかでも人間はもっとも驚くべき被造物ではなかったか。自分をつくったのは自分だと思わなければ、自分の価値を認めても、うぬぼれにはならない。製品の使い方を誤ったからといって、その製品がだめだとは言わないだろう。あなたのミスなのに、製品のせいにしてはいけない。
自尊心をもつための最大の秘訣は、他人をもっと認めることだ。
p194 哲学者のエルバート・ハバードはこう言っている。
「人間が犯しうる最大の過ちは、過ちを恐れることだ」
優柔不断は、過ちと責任を回避するための手段だ。その根底には、決断を下さなければ間違いも起きないという誤った前提があるからだ。
p213 感情は、現在の状況にこそきちんと役立つものだ。私たちは過去に生きられない以上、過去に対して適切な感情を抱くこともできない.過去の感情は簡単に消え去り、閉ざされ、忘れてしまうものだ。私たちは、自分を誤らせたかもしれない過去の回り道について、何らかの「感情的立場」をとる必要はない。大切なのは、現在の方向性と現在の目標なのである。
p261 (ある、スラム街のひどく荒れた高校の校長を務めた女性の話)
彼女は、ひとつひとつの危機を、最終目標につながる何かを達成するチャンスなのだと思いつづけた。それぞれの問題に対処することは、ほかの教師や生徒から信頼されたり、一目置かれたりするためのチャンスだと考えた。こうしたことを、ひとつひとつレンガのように積み上げていくことで、学校という厄介な組織に対する影響力や支配力を着実に築いていけると自分に言い聞かせたという。
p272 実際私たちは、失敗したあとで味わうべき感情を前もって味わってしまっている。自ら失敗をイメージしている。それも漠然とではなく、ありありと具体的に。
さらに、その失敗を何度も繰り返しイメージしている。。記憶をさかのぼり、過去の失敗のイメージを掘り起こしているのだ。
p283 人間の脳に記憶されたものは、再生されるたびに少しずつ変わる傾向がある。その時の気分や、考えや態度に影響されてしまうからだ。過去が現在に影響するだけでなく、こうして現在も過去に影響するのである。
p306 最後に、自分は価値のない人間だからと思ってしまうことで「生命力」の受け入れを制限するのはよそう。私たちは神から許しの感情と心の安寧と高福を与えられているが、それらはすべて、自分を受け入れることによって発現されるのである。
5.最後に
この本を読んでいて、「天上天下唯我独尊」という言葉を思い出しました。
お釈迦様が生まれたときに、すぐに七歩歩いて右手で天を左手で大地を指さして、「天上天下唯我独尊」と言われたという逸話があります。
この言葉の解釈は色々ありますが、私はこうとらえております。
この世の中にいる人々は、誰もが唯一無二の存在であり、ありのままの姿で尊い存在であるということです。
あなたがあなた自身の価値を発揮できる力になれれば幸いです。